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野草園だより 2017
    2014 その1 (1〜6月) 
    2014 その2 (7〜12月)
     2015  (1〜6月)
    2018  (4月〜 )  

 ★下線付きの植物名をクリックしてください。図鑑にリンクしています。
 12月28日(木)

 2017年最後の野草園だよりです。今はもう本当に咲いている花が少なく、元気に咲いているのはスイセンくらいでしょうか。でも、いろいろな種類があり、まだまだ蕾ができ始めたばかりの株や、葉が伸びてない株もありますから、長期間楽しめそうです。 
 先週は紅葉していたユキヤナギの葉もすっかり落葉して、花が見やすくなっています。頑張っているのはカラクサケマンです。繁殖力旺盛で、どんどん陣地を広げています。

 植物たちにとって冬は厳しい季節ですが、寒さと乾燥に耐えながら、じっと春を待つのでしょう。来年もステキな花をたくさん見せてくださいね!
   
   
 12月21日(木)

 お正月が近づいて園芸店にセンリョウの鉢が並んでいます。前からほしかったのでカラタチバナ(百両))と一緒に買っていただきました。マンリョウヤブコウジ(十両)は以前からあるので、いつかアリドオシ(一両)を見つけて、一・十・百・千・万両と揃えたいものです。
 ユキヤナギの葉が紅葉してキレイです。気の早い季節外れの花もかなり咲いています。

 花が咲き終わると普通の家では直ぐ刈り取ってしまいますが、野草園では花の最後まで見られるように残しています。キク科の綿毛になった花も、よく見るとなかなか美しいのですよ。例えばノコンギク、いかがでしょうか?
   
   
 12月14日(木)

 去年12月にいただいたカンアオイが今年も無事に花を咲かせました。葉に隠れて地面すれすれに咲くので見にくいですね。釣鐘型で先が3つに分かれたものは花弁ではなくガクだそうです。カンアオイの葉はギフチョウの食草として有名です。
 ツルウメモドキの実は外皮がはじけて中の赤い実が見えるようになりました。雌株を移植して、雄株の挿し木はうまく育ってなかったので、実ができて感激!昆虫が仲介してくれたのでしょうか。

 とうとうセンダンの葉は全部落ちて、実だけになっていました。たわわに実って、花がどんなにたくさん咲いていたか分かりますね。
   
   
 
 12月7日(木)

 センダンの葉がたくさん落ちて広く散らばっているので落ち葉掃きをしました。実はさらに見やすくなっています。今日はお天気が良かったので、青空に映えていい感じです。

 もう咲いている花もだんだん少なくなり、目立つのは皇帝ダリアくらいだなぁと思って見回すと、アツバキミガヨランが咲いていました。まだツボミもたくさんあるようですから、寒さに負けず、頑張って全部咲いてほしいです。
   
   
 
 12月2日(土)

 開花が遅れていましたが、めでたく皇帝ダリアが咲きました。全体としては花は少なめで豪華さに欠けますが、それでもさすが皇帝ダリア、やはり青空に映えて背の高いピンクの花は見事です。
 センダンは落葉樹で、今は茂っていた葉がどんどん落ちて少なくなっています。おかげで実がよく見えるようになりました。緑だった実も黄色く色づいてきました。ヒヨドリやムクドリのご馳走です。

 ネットで「薬用植物だけど、人や犬が食べると中毒症状を起こす」という記事がありました。学校などでも植えられていたと思うけど、実は毒なんでしょうか!?
   
   
 
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 秋が深まるにつれ、花は少なく実が楽しみになります。ヤブコウジは背が低いのであまり目立ちませんが、あちらこちらに点々と赤い実を覗かせています。

 ナンテンは背が高いので、こちらはすぐ目につきます。今年はたくさん花が咲き、実も豊作です。

 ツルウメモドキの実も黄色く色づいてきました。この外皮が割れると中から赤い実が現れます。
 ミカン科のルーに幼虫がいました。普通に考えるとアゲハの幼虫なのですが、初期の鳥の糞に似た幼虫とも、その後の緑の幼虫とも違います。蝶に詳しい人に照会中です。
 キアゲハの幼虫でした。稀にミカン科につくこともあるそうです。近くにあったセリ科のフェンネルの葉が食べられて全く無くなっていますから、引っ越したのでしょうか。

  
  もう11下旬ですから、普通なら皇帝ダリアがキレイに咲いている時期ですが、台風20・21号のせいで状態が悪く、やっと開きそうな花がまだ数輪です。去年は稀有の11月の大雪でダメになりましたが、今年の花もイマイチかも。でも、たくさん蕾がついていますから、寒さに負けず頑張って咲いてほしいです。
   
   
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 もうスノードロップが咲いていました。普通は年が明けてからの早春の花だと思いますが、舎人野草園では毎年11月中〜下旬に咲き始め、2月頃まで楽しませてくれます。うつむき加減の独特の花姿が人気です。
 野草園に生えるヤマノイモの葉は山野で見るスッキリとした細長いハート形ではなく、横に張り出しているのでナガイモなのかなと思っています。どんな形の芋なのか、味はどうかとずっと気になっていたので、今日はAsaさんに掘っていただきました。苦戦していましたが、なんとか収穫。長芋ほど水っぽくはなく、大和芋より少し落ちるけれど、けっこう粘りのあるトロロになりました(ほんの少しの量ですが)。
 
   
   
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 先週帰宅してからの課題であったキチジョウソウの両性花と雄花を見てきました。確かに雄しべ6本と雌しべ1本のある両性花と、雄しべのみの雄花がありました。子房が膨らんで実ができそうな感じのものもいくつかあったので、今後が楽しみです。

 オケラが綿毛になっていました。今日は風が強かったので、適当にばらして土をかぶせて、種蒔きしたつもりでいました。またまた後で調べると、雌雄異株とか。ちゃんと種子が実っていたのか怪しいです。
 セリ科のフェンネルにキアゲハの幼虫が8匹くらいいました。葉はずいぶん食べられています。もう寒くなっているのに、今頃幼虫がいていいのかと心配しましたが、キアゲハはサナギで越冬するようです。しっかり食べて、この後もうすぐサナギに変身して、春を待つのでしょう。
   
   
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 サフランが咲いていました。手前にオシロイバナがあって見えにくかったのですが、Toさんが「あの紫のは何?」と聞いてくれたので気がつきました。そういえば毎年今頃咲くのでした。季節が来れば忘れずちゃんと咲いてくれる花は健気で、嬉しくなります。もう開き切っていますが、なんとか滑り込みセーフ。次の花は蕾から見たいと思います。
 見過ごしてしまいがちな花といえば、キチジョウソウもそうです。葉の根元に穂状の小さな花をつけるので、気にして見ないと気がつきません。花の後には赤い実が出来るそうですが、去年も一昨年もまだ見ていません。今年はできるといいな。両性花と雄花があるのだそうです。そこまで観察してなかったので、今度しっかり見てみます。
   
   
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 今日は台風の後始末で落ちている榎の枝を片付けたり、風で倒れた植物を切りとったり支柱を直したり、そして秋の植え替えもしたりで大忙しでした。

 背の高いレオノティスが無事に咲いていて喜んだのですが、よく見ると先の方はしおれて首を垂れています。このところの長雨のせいで過湿状態がいけないのだと思います。次の土〜月曜も雨マークがあるようで心配。早く良い天気になって元気に回復してほしいです。
  テッポウユリの実の先が割れていたので、中を覗くと下の方に種がたまっていました。取り出して見ると、種の周りには翼がついています。写真を撮ろうと紙の上に広げると、少し風で飛ばされてしまいました。大急ぎで1枚だけ撮って撤収。タカサゴユリは種からでも1〜2年で花が咲くようですが、他の百合は数年かかるようです。さて、種まきをしようか、どうしようか?
   
   
 10月18日(水)

 このところずっと雨が降り続いています。明日木曜もそれ以降もずっと雨のようなので、唯一雨マークのない水曜日に行きました。花壇の人たちもみんな来て、来週の秋の植え付けの準備をしていました。野草園でも植え替えや、採れた種をいろいろアチコチに蒔きました。


 ツワブキが咲いてしました。花の写真を撮ろうと近づくと、ツユムシが止まっているのに気がつきました。

 
  今年はイシミカワが無事に大きく育って、実もたくさんできました。三角形の葉が紅葉してキレイです。


 秋の七草の1つのフジバカマや、シュウメイギクノコンギクも見ごろです。
 

 そして、チゴユリの苗を寄贈していただきました。花は4〜6月ですから、来年うまく咲いてくれるように祈りながら植えました。
   
   
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 ホトトギスの最初に咲いた先端の方はもう実になり始めています。ホトトギスはルリタテハの食草なので、バタフライガーデンに植えたいと思います。タイワンホトトギスはアチコチにあるので移植すればいいのですが、ホトトギスはこれだけしかないので、今年は種蒔きに挑戦してみようと思っています。うまく種を採取できるといいのですが。種まきの時期は来年の2〜3月だそうです。
  種と言えば、今はゲンノショウコです。別名ミコシグサとも言われる独特の形。種を弾き飛ばして反り返り、お神輿の屋根に似た姿になります。面白いですね。
 
 
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 昨日は野草観察会でした。ご参加の皆様ありがとうございました。その時に名前の分からなかったハーブですが、サルビアの仲間だと見当をつけてネットで調べると、サルビア・インボルクラタのようです。頂の大きな球形のものはつぼみを包む苞葉なのだそうです。
 
 もう一つロシアンセ−ジというハーブも前に名前を教えてもらっていたのですが、もうきりがないので図鑑に載せないまま放置していたのですが、いい機会なので2つ追加しました。園芸種まで入れると大変ですが、せっかく花壇の会の人が近くにいて、いろいろ教えてもらえるのですから、縁のあった花だけでも記録に残したいと思います。 


 それから、観察会の時には咲いていなかったタヌキマメも、その後少し咲きました。1年草ですから、また種を蒔いて、今度はもっと見やすい場所に植えたいと思います。 
 
 
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 白花のゲンノショウコは2週間ほど前から咲き始めたのですが、今年は赤花が出てこないと話していたら、茂りすぎたマルバツユクサを整理すると、その陰で咲いていました。草引きすると見えてくる花があるというのは情けない話ですが、そういう発見もまた嬉しいものです。

 

 今ちょうどミゾソバがたくさんきれいに咲いています。その近くにあるシュウカイドウは去年・一昨年は芽は出たけれど、周りの植物に押されて大きくなれず、いつのまにか途中で消えていました。今年はめでたく雄花に続いて雌花も咲き、種子ができそうです。ムカゴも見えています。


シソ科のシモバシラも咲いています。冬の晴れた寒い朝に茎に張り出す芸術的な氷柱で知られる貴重な植物で、花と氷で年2回楽しめます。タイワンホトトギスは8月中旬から咲いていましたが、やっとホトトギスも咲きました。 
 
 
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 イシミカワは例年生える場所ではうまく育たず、昨年はとうとう生えてきませんでした。今年は5月に小さな苗を3株いただいたので、違う場所に植えてみました。いろんな植物と競い合って苦戦していましたが、やっと青い素敵な実ができました。河川敷などでも見られるありふれた野草ですが、小さな苗から成長を見ているので、思わずニッコリしてしまいます。
 
 イタドリもアチコチに生えてきて、どちらかと言うとお邪魔な野草ですが、見ようによっては実もなかなか良いものです。去年は花はたくさん咲いたのに実がほんの少しで残念でしたが、今年は豊作です。 
109(月・祝)は舎人公園の『秋のふれあいフェスティバル』です。
  野草園では11:00〜12:00野草観察会を行います。ぜひいらしてください。

★更新した写真:ゲンノショウコヘビウリシャクチリソバカントウヨメナ
 
 
 
 921()・23日(土)

 野草園で作業をしていると、服や手袋・帽子・靴にひっつき虫がいっぱいくっつきます。今一番多いのはアレチヌスビトハギとキンミズヒキの実。そして帽子にはゴボウの実。野草園に来るまではひっつき虫は植物の素晴らしい知恵で面白いと思っていましたが、今はもうウンザリする邪魔者です。これから先、オナモミ類やセンダングサ類、イノコズチ類、チヂミザサ等、ますます増えて困ります。
 

 
 さて、オケラの花が咲きました。7月に鉢植えをいただいて移植してから、イマイチ元気にならず枯れかけていて、花は無理かと思っていたので嬉しい!多年草ですから無事に年越しして、来年こそしっかり丈夫に育ってほしいものだと思っています。 
★更新した写真:レモンエゴマ イガオナモミ ダンギク シロバナハギ アキノキリンソウ シュウメイギク タヌキマメ  ジュズサンゴ カラスノゴマ ハブソウ 
 
 

 97()9日(土)

 植物の写真を撮っていた時、濃茶色の翅が1枚落ちていました。蝶か蛾か?何だろうと思いながら、光沢や脈があまりにキレイだったので思わず写真を撮りました。蝶その他に詳しい方にメールで問うと、「アブラゼミでしょう」との回答。アブラゼミの翅ならよく知っているので、まさか!と思いました。でもよく考えると、きっと隠れている下側の翅(後翅)だと気づきました。質感、大きさ、納得です。
 トネアザミが咲き始めました。去年の秋に綿毛を蒔いて芽が出たものを4カ所に植えたのですが、花は1ヵ所のみ。春には広々した日当たりのいい場所を選んだつもりですが、周りの植物の方が早く伸び、日光が遮られ、大きくなれなかったようです。他にも植えたもので育ってほしいものは小さく、前からの多年草や自然に芽生えたものは強いようで、大きく育ちます。日光の争奪戦は熾烈です。
  
 ★更新した写真:ジンジャー  シュウカイドウ  ヒガンバナ  シロバナサクラタデ  キツネノマゴ  ヒメノウゼンカズラ  アイ  ハブソウ  カリガネソウ ヒメクグ ヘビウリ
   
 831日(木)

 カラムシの葉裏に幼虫がいました。アカタテハの食草ですから期待しましたが、大きすぎるし(67cmありそう)、結構派手ですから、きっと蛾の幼虫でしょう。「カラムシの葉を食べる幼虫」で調べると、どうもフクラスズメのようです。次こそアカタテハの幼虫にも来てほしいものです。

 
 マルバルコウの花が咲いていました。久しぶりに見た気がします。わざわざ植えたものではない花を見るのは楽しいです。どこかからきたのか、毎年生えているけど芽生えの頃に知られず引き抜かれてしまうのか・・・?自然の中では、たくさんたくさんの種から、運良く芽生え、生き残って花を咲かせられるものは、ごく一部なのでしょうね。


 ヌスビトハギに1週遅れてアレチヌスビトハギが咲いていました。帰化植物ですが、在来種のヌスビトハギより花は大きくてキレイです。
   
   
 824日(木)

 先月、花壇に何か分からないものが生えていて引き抜くと言うので、花が咲いたら正体が分かるかもと、とりあえず野草園の隅に植えておきました。そしたら、黄色い花と独特の果実の形!ああイチビだと分かりました。いろんなものが勝手気ままに生えてくるのは面白いです。


 
   センボンヤリは綿毛になっていました。風に乗って新天地をめざすのでしょう。また種を蒔きたいので飛ぶ前に2つ確保しました。たぶん種から芽が出た新しいものは春には咲かず秋に閉鎖花をつける、今育っている株が春に花(舌状花と筒状花)を咲かせ、そして秋にも閉鎖花をつけるのでしょうか?来年の観察で確認します。


 7/27に移植したジュズサンゴは次々小さな花が咲き、赤い実もでき始めました。花と実が一緒に見られていい感じです。 薄いピンクのツルボもステキです。アレチヌスビトハギより一足早くヌスビトハギが咲き始めました。
   
   
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タヌキマメが咲きました。昨年秋に種を蒔き4月に芽が出たのですが、いろいろ蒔いたせいで混乱し、始めはトモエソウかなと思っていて、そのうちオトギリソウだろうと思っていたのです。最近蕾らしきものが出てきたら毛がいっぱいあって変!もしかしてタヌキマメ?
これは昨年いただいた種で、春にも蒔いたけど芽がでなかったので、あまり期待してなかったのです。初めての植物で、花が咲いてやっと名前が判明しました。

 
 
 ルーアゲハの幼虫がたくさんついています。ミカン科ということでしたから納得。ルーをもっと増やしてバタフライガーデンに植えたいと思います。


 ヤブガラシの花でアオスジアゲハが長く吸蜜していたのでなんとか写真が撮れました。繁殖力が強すぎてヤブガラシは厄介者ですが、いろんな昆虫が訪れる良いレストランと思えば見方も変わります。
   
   
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 先だって近くの街路樹の植枡に立派なビロードモウズイカをTさんが見つけました。たぶん自然に生えたものだと思いますが、2m以上になった一番背の高いものには、びっしりと種がついています。もう少し低いものは今キレイに花が咲いているところで、黄色だけでなく、白い花もあるようです。根元に小さな苗もいくつかあります。2年草なので、種ならだいぶ先になりますが、苗なら来年咲くでしょう。というわけで、2つ苗をいただいて移植しました。このところ雨が時々降るので、無事に根付いたようでホッとしています。



 パンパスグラスもキレイです。野草園の方は去年は穂が出るたびに盗って行かれたので、「切り取らないでください」の札がぶら下がっていました。 

 
  アメリカデイゴが7月15日頃に1枝だけ咲いてすぐ終わってしまって、花の命は儚いと嘆いていたら、また次の新しい花序が大きく伸びてきて咲きました。他の枝にも小さな蕾がたくさん見えているので、しばらく楽しめそうです。


 そして、ノブドウやキレハノブドウの実が色づいてステキです。でも、中に虫が入っているからこんなにカラフルな実になるそうですから、食べてはいけませんよ。小さなコミカンソウの実もカワイイです。センボンヤリはやはり秋の閉鎖花でした。もうすぐ綿毛が広がりそうです。
   
   
 83()5日(土)

 7月下旬からしばらく涼しい日が続いて、雨も時々降って喜んでいましたが、また暑い日が戻ってきました。花壇・野草園付近ではたくさんのトンボが飛び交い、セミの声が賑やかです。アブラゼミが多いのですが、声はミンミンゼミもよく聞かれます。声を頼りに姿を見つけても、遠かったり枝に邪魔されたり、なかなかうまく写真は撮れないのですが、ちょうど飛んできて近くの草に止まりました!
 セミの抜け殻は至る所で見られますが、アブラゼミとミンミンゼミの区別がつきません。見分け方のHPもいろいろあるようですが、やはり難しいです。誰か分かる人に実物を見ながら教えてもらいたいものです。

   クガイソウのつぼみが伸びてきましたが、本来はもっと早いのでしょうか。図鑑には7〜8月となっていますが、6日に向島百花園へ行くと、大株ですが花は全てすっかり咲き終わってだいぶ日も過ぎているようでした。
   
   
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 夏の水やりは涼しくて気持ちがいいのですが、広い範囲をするとなると時間もかかり、かなりの重労働です。その割に、この暑さではすぐに乾いていてガックリします。今年の梅雨は雨が少なく、移植した植物が枯れかけてショックだったので、園芸に詳しいKさんに相談して、山野草の多い斜面区域に水がにじみ出る穴あきホースを設置することにしました。10m3本つなげて、24日に無事に完成。ゆっくり地面にしみ込んで広がるので、この夏はきっと大助かりでしょう。            ( 黒いホース → ) 

  ★また新しい植物をいただきました。
 ジュズサンゴというそうで、花とその後の赤い実が長く楽しめるそうです。いろいろ皆さんから寄贈していただき、新しい植物が増えて野草園はますます充実しています。
   
   
  720()22日(土)

 去年の秋になぜかコウヤボウキの綿毛だと思いこんでプランターに蒔きました。春になって芽が出たので野草園に移植したのですが、どうも葉が違うようです。キク科ですが何だろう?と思いながら見守っていると、蕾が伸びてきました。それを見て、「センボンヤリじゃないかな」とHさんが教えてくれました。「春と秋のセンボンヤリがある」とも言います。調べてみると、春は背の低い(10cm)舌状花もある花が咲き、秋は背が高い(30〜60p)筒状花のみの閉鎖花だそうです。最初の年だから、これは遅めの春の花?それとも秋の閉鎖花?もう少し様子見です。秋の閉鎖花のような気もしますが、多年草ですから、来年はきっと春の花が咲くはずです。今後の観察が楽しみです。

 ★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
アキノキリンソウ、 ミソハギ、 レンゲショウマ、 ワレモコウ、 オグルマ、 ヘクソカズラ、 オオケタデ
   
   
  713()、15日(土)

 雨が少ないので植物たちの水やりに苦労しています。1時間かけて水やりをしても、しばらくするともう乾いています。野草は自然の雨水だけで育つのが理想ですが、新しく苗を植えたり、移植したものもあるし、穴あき散水ホースの設置を本気で検討したくなりました。
 2014年に植えたタコノアシが去年はほんの少しになって、今年は全然芽が出ずガッカリしていたのですが、全く別の場所に大きく育ったタコノアシを見つけました。種が飛んで生えたのか、理由はよく分かりませんが、とにかく嬉しい。ここまで育てば、きっと花も咲くでしょう。定着して、さらにまた来年も増えることを願っています。

 ★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
ミズキンバイ、 パイナップルリリー、 アメリカデイゴ、 オニユリ、 ハコベホオズキ、 モナルダ(ピンク)、 メハジキ、 キンミズヒキ 
   
   
 76()、9日(日)
 草引きをしていると、花壇の人がカミキリムシを持って来てくれました。急いでカメラを出して2枚撮ると、飛びそうになり、慌てて押さえて「もういい?じゃ、つぶすよ」と言います。「えっ、つぶすの?」「だって放っておいたら茎や葉を食いちぎって枯らすんだよ」「でも、こんなの珍しいし、どこかで見つけた時はうれしいよ」・・・というわけで命乞いに成功して、少し遠くの草地に逃がしました。帰宅して調べると、ゴマダラカミキリ。『イチジクや柑橘類、クワ、ヤナギ類の樹皮を食害し、幼虫はそれらの材を食べて成長する害虫』と。確かに果樹や花を育てる者には害虫は困るのですが、虫だって生きているんだもの、難しい問題です。
★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
ハマユウハンゲショウオミナエシアキカラマツヤブカンゾウフウセンカズラセリコムラサキ
★前に咲いていて写真更新
キキョウノブドウムラサキセンダイハギ 実ハス
   
   
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 このところ、ジャコウアゲハがたくさん飛び交っています。蛹がたくさんできていましたから、次々羽化しているのでしょう。今日(2)はアレチハナガサで交尾中のものを見ました。関東地方では年3回発生するそうですから、♀はまたすぐ卵を産むのでしょうね。


 先日の野草観察会に参加された方から、山野草を8鉢寄贈していただき、昨日・今日で移植しました。地面の下は木の根や地下茎がはびこっているので、鉢の大きさに深く掘るのはなかなか大変、汗びっしょりです(昨日は雨と汗)。どうか無事にうまく育ちますように!

★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
ニガクサアキノタムラソウノラニンジンシンフォリカルポスオイランソウギボウシサルスベリハス
★寄贈していただいた山野草
クガイソウサラシナショウマトリアシショウマオケラカセンソウアキノキリンソウホウチャクソウ、イカリソウ
   
   
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 テッポウユリが咲きました。でもこれは昨年秋にコオニユリ・オニユリ・ヤマユリを舎人公園サービスセンター経由で注文し、いただいて植えた球根です。芽が出て、だんだん育って、コオニユリは葉が細めで、まちがいなくそれらしかったのですが、こちらはどうも怪しい。つぼみが出来始め、咲けばやはりテッポウユリでした。苗屋さんが間違えたのでしょうが、なんだかヒドイ話のような気もします。

 
 トモエソウは17日に今にも咲きそうにつぼみが膨らんでいたので、急いで一番に見に行きました。咲き終わった花もありましたが、セーフ!オトギリソウより花はだいぶ大きいのですね。まだつぼみもいっぱいあり楽しみです。

★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
コオニユリ、 テッポウユリ、 トモエソウ、 キキョウ、 ゴボウハゼランブットレアボタンクサギエキナセア

 
   
   
 615日(木)・17日(土)

 ツキミソウは雨にぬれると実が開いて種がこぼれ落ちる『雨滴散布』です。水やりをした後、ふと見るとツキミソウの実が開いて種がびっしり見えていました。これはいい!と種まき用に実を収穫しました。後で取り出すと、もう実は閉じていました。乾いたから閉じたのですね。また濡らすと開くのでしょう。自然は本当にいろいろ巧妙な仕掛けをしているものだと感心します。 
 
 ジュズダマは多年草で年数がたった大株は掘り起こすのも大変ですが、こぼれ落ちた実から生えた1年目のものは簡単に手で引き抜けます。見ると、実の形がそのまま残っていて芽と根が伸びているのが分かります。ジュズダマはクロコノマチョウの食草だと聞いたので、引き抜いた10本ほどをバタフライガーデンに植えました。


★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
コマツナギ、 クチナシ、 ヌマトラノオ、 ナスタチウム
、 ハマナデシコ、 トリトマ
   
   
 68日(木)・9日(金)
 木曜は雨だと期待していたのに、舎人公園では午前中にほんのパラりとしただけで、午後も夜も降りません。移植や挿し木したものが気になり、金曜も水やりに行きました。 
 今、ウマノスズクサにはジャコウアゲハの幼虫がいっぱいです。だいぶ大きくなってきたので、これから食欲も旺盛となり、葉はどんどん食べられてしまいます。葉だけでなく茎も大好きで、見境なく下の方の茎も齧ってしまうので、そのうち葉が全部枯れてしまいます。おバカさんなのか、何らかの理由があるのか不思議でなりません。
 

 ★新しく咲いた(少し前からも含む)主な花
ナンテン、  スカシユリ、  ウマノスズクサ、  サボンソウ、  フェイジョア、  ハルシャギク
★新しい頁 

ハナショウブ、  ケマンソウ(タイツリソウ) 
   
   
 531日(水)・61日(木)63日(土)

 右写真はハーブ園から頂いた「ルー」です。香りが強く、虫よけ・殺菌効果があるそうですが、ミカン科なのでアゲハチョウが卵を産み付けるようです。挿し木や種子で簡単に増やせるようなので、次はぜひバタフライガーデンにも植えてみようと思います。今、ウマノスズクサやアシタバ・フェンネルも移植して、バタフライガーデンを整備中です。
 
 6/3は野草観察会でした。(観察会の様子はコチラ
観察会の途中で、キキョウソウを見つけました、嬉しい!季節になると、自然に生えてくる野草っていいでしょう!!



★新しく咲いた主な花
オトギリソウ、  オカトラノオ、  キキョウソウ
★新しい頁
ルー、 ハコネウツギ、 ヒメイワダレソウ、 トモエソウ
★写真更新
シロバナタンポポ、  キリンソウ、  コモチマンネングサマメグンバイナズナ  
   
   
  525(木)・27(土)・28(日)
 28
日はボランティア花壇の植え付け日で、中央の円形花壇がすっかり新しくなりました。野草園でも公園協会からいただいた苗を5種類、一足お先に25日(木)に植えました。木・金と雨が降ったのでちょうどいい具合でした。ハーブ園が移動しダリア園となるので、それに伴い野草園にもいろいろ移植したくて、土・日と作業に励みました。

 ★新しく咲いた主な花    
ホタルブクロ、 二重咲きホタルブクロ、 ドクダミ、 アカンサス

★前に咲いていて写真更新
ブタナ、 ムラサキツユクサ、 ムシトリナデシコ、 マメグンバイナズナ、 コゴメイ、 ナワシロイチゴ、 ヒペリカム(花と実)ブルーベリー(実)ムラサキセンダイハギ→
 
   
   
  518日(木)・19日(金)

 ノイバラの葉に変なものを見つけました。赤い実のようですが、葉の裏についていて、どうも虫こぶのようです。『バラの虫こぶ』で検索すると『バラハタマムシの虫こぶ』だそうです。半分に切ってみると、中に小さな幼虫がいました。来年の春に成虫が出て来るそうです。

バラハタマムシの虫こぶ&幼虫写真 4点 
 

 植えて数年たって去年初めて咲いたセンダンの花が、今年はより多くたくさん咲きました。

★新しく咲いた主な花
ヒツジグサ、 センダン、 ナガバオモダカ、 ユキノシタ、 ガウラ、 ナワシロイチゴ、 
★前に咲いていて写真更新

ニゲラ、 ツクシイバラ、 カワヂシャ

 
   
   
  20175月11日(木)
 1ヵ月近く楽しみ満開を過ぎたモッコウバラを惜しみながらも思い切ってSさんが剪定し、繁茂するカラスノエンドウやスズメノエンドウとイネ科を引き抜き、広がり過ぎたシャクチリソバやススキを整理して、野草園が少しスッキリしました。

★新しく咲いた主な花

ハタケニラ、 ヒメコバンソウ、 ムラサキツユクサ、 コナスビ、 ルリニワゼキショウ、 オオニワゼキショウ
★蕾
ヤブレガサ、 ヒペリカム
★少し前から咲いていて今回写真掲載
ヒメカンゾウ、 ミッキーマウスツリー、 ツキミソウ、 クサノオウ、 ヤグルマギク、 ハイキンポウゲ、 ゼニアオイ
★種もシッカリ見ましょう (ステキです!)

ウズラバタンポポ、 オオジシバリ →
   
  2017年5月4日(木)
 どこへ行っても緑が美しく、花も鳥も楽しい季節です。
 1週間ぶりに野草園に行くと、草がグングン伸びていて、その生命力に圧倒されます。みんな一生懸命生きているので、何を引き抜いて何を残すか、いつも悩みます。

★新しく咲いた主な花
(先週も咲いていたけど撮り忘れたものも数点含みます)
スズラン、 カラタネオガタマ、 ミヤマオダマキ、 ノアザミ、 ニゲラ、 タツナミソウ、 ベニバナフウロ、 アカバナユウゲショウ、 ヒルザキツキミソウ、 ヤセウツボ

★まだ蕾ですがカワイイので   キツネアザミ →

★プランターに種を蒔いて発芽したものや頂いた苗を5種類ほど定植しました。もっと大きくなってから紹介します。

   
  20174月27日(木)
 今日はいろいろ苗を植えました。草引きして場所を作ってから植えるので時間がかかります。雑草の小さな花もかわいいけれど、ゴメンねと言いながらいっぱい草引き。

秋にとり蒔きして春に芽生えたものの定植や移植
 レモンエゴマ、 キツリフネ、 ナンテンハギ(近くに自然発芽していた)、 シュンラン(株分け)
・公園協会から提供されたもの
 キツネノカミソリ(20球根)

★新しく咲いた花           ベニバナツメクサ →
シラユキゲシ、 ブルーベリー(先週も咲いていたけど撮り忘れていたので今回)
スズラン(作業中に見つけ、後でと思っていたら撮り忘れたので次回に)

   
  20174月20日(木)
今の時期は1週間たつと、もう新しい花が次々咲いていて嬉しくなります。モッコウバラの季節になりましたね。

★新しく咲いた主な花            オオアマナ
ウマノアシガタ、 オオジシバリ、 キンポウゲ(ラナンキュラス・ゴールドコイン)、 シラン、 スパラキシス、 セリバヒエンソウ チョウジソウ、 ナルコラン(斑入りアマドコロ)ハナカタバミフジフタバアオイモッコウバラ

★3人の方から庭で育てている山野草をいただき、移植しました。ウズラバタンポポ、 マイヅルソウ、 ツキミソウ、 エイザンスミレ
ウズラバタンポポは初めて知りましたが、1999年に横浜で見つかった帰化植物だそうです。

   
 20174月17日(月)

 今、野草園はいろいろな春の花で賑わっています。
去年はたくさんの貴重な山野草をいただき、大喜びしながらもうまく育てることができるだろうかと不安でした。春になって、次々小さな芽生えを見つけるたびに狂喜、野草の力強さに感動しました。そしてめでたく花が咲くと本当に嬉しくて、やっと責任を果たせたようでホッとします。

 花はまだですが、芽生えを確認できて一安心。
チョウジソウ カリガネソウ ダンギク  ヤブレガサ
 ★写真は順次更新していますので、下線付きの植物名をクリックしてご覧ください。
セツブンソウ、 イカリソウ、 ニリンソウ、 ヤマブキソウヒトリシズカ、 ラショウモンカズラ、 ムラサキケマン、 キケマン、 カラクサケマン、 オドリコソウ フタバアオイコンロンソウ、 ウラシマソウ、 アマドコロ